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column棟梁の想い

2025/07/22

24時間換気システムと、堀田建築の家づくりの違い

こんにちは。堀田建築のスタッフです。

堀田建築・堀田棟梁の熱い想いをお伝えする「棟梁コラム」。
今回は「24時間換気システム」と、私たち堀田建築が大切にしている「自然と調和する暮らし」についてお話ししたいと思います。


今、多くの新築住宅で当たり前のように導入されている「24時間換気システム」、そして「高気密・高断熱」。 その役割やメリットもありますが、果たして本当に“心地よい住まい”をつくるために最善の選択肢なのでしょうか?

そもそも24時間換気システムとは?

24時間換気システムとは、シックハウス対策として2003年に建築基準法で義務付けられた換気設備のことです。 高気密・高断熱住宅では空気の流れが遮断されやすいため、1時間あたり家の容積の半分以上の空気を入れ替えることが求められています。_
そのために、機械式のファンやダクトを用いて空気を「強制的に」入れ替えるのがこのシステムです。

24時間換気のメリットとデメリット

【メリット】

  • 室内の空気を定期的に入れ替えることで、化学物質やホコリを排出できる
  • 花粉やPM2.5対策になる(フィルター付きの場合)
  • 機械で制御されるため、自然換気より安定した換気量が得られる

【デメリット】

  • 常にファンが回り続けるため、音や風の流れにストレスを感じる方も
  • 換気口やフィルターの掃除が必須。メンテナンスを怠ると逆に不衛生に
  • 特に冬場、乾燥がひどくなることがあり、喉や肌への影響も
  • 締め切った空間での人工的な気流が、圧迫感や精神的ストレスの原因になる場合もある(うつ症状との関連が指摘されることも)
  • 災害時に停電すると機能が完全に止まる。空調・換気・太陽光・蓄電池なども連動して使えなくなるリスクがある


機械による快適さは確かに魅力的です。 でも、それがいつまでも「使える」とは限りません。 エアコンであれば数十万円で買い替えができますが、太陽光発電や蓄電池の修理・交換は100万円以上かかるケースも。
つまり、「便利な暮らし」に依存しすぎることは、将来の大きなコストや不便さを背負い込むリスクにもつながるのです。

堀田建築が大切にする「自然と調和する換気」

私たち堀田建築は、「自然と調和する暮らし」を大切にしています。 そしてその基本にあるのが、“自然の風と素材”による換気です。
まずお伝えしたいのは、堀田建築の家は「高気密住宅」ではありません。 高気密・高断熱を否定するわけではありませんが、私たちはあえて「隙間」を残しています。
なぜか?
それは、風が通る余白こそが、暮らしの心地よさにつながるからです。

機械ではなく「自然の力」で換気する

私たちの家づくりでは、以下のような工夫をしています:

● パッシブデザインによる窓の配置


季節風の流れや土地の地形を読み、風が抜ける方向に窓を配置します。 窓を開けるだけで、家の中を風が通り抜けていく。これが私たちの考える“本当の換気”です。

● 窓を閉めっぱなしにしない暮らし


常に密閉された空間は、人の本能的な安心感や健康にも影響を与えます。 朝、窓を開けて新鮮な空気を入れる。それだけで、体も心も整う。 そんな小さな日常の積み重ねが、健康的な暮らしを支えてくれるのです。

● 自然素材が呼吸する家


堀田建築の家は、天然無垢材と珪藻土でつくられています。 これらの素材は、人工的な建材とは違い、呼吸し、湿度を吸ったり吐いたりします。

  •  珪藻土:調湿、消臭、吸音、菌の繁殖を抑える作用まである素材
  •  無垢材:余分な湿気を吸収、乾燥時期は吐き出し、調湿。空気を新鮮な状態にする。

つまり、壁や床が「フィルター」の役割を果たしているのです。 しかも、これは機械ではなく自然の仕組み。濡れたら拭き取ったり、汚れたら掃除するだけで、半永久的にその効果があります。

見える床・壁など内装部分だけでなく、堀田建築は構造のほとんどが自然素材です。
古民家や法隆寺と同じく見えなくなる壁の中まで自然素材なので、家自体が呼吸し構造材を腐らせない丈夫な家づくりになっています。

「最も安らげる場所」であるために

家は、人生の中で最も長く過ごす場所です。 そして、最も心を落ち着ける居心地のいい“居場所”であってほしいと私たちは思います。


24時間換気システムの機械音や風圧に違和感を感じたことのある方、 人工的な空気の流れがどこかストレスに感じている方、 また、花や風、木の香りなど“自然”を日常に取り入れたいと感じている方。
堀田建築の家は、そうした方々にこそ体験していただきたい住まいです。

機械に頼らない。自然に委ねる。

テクノロジーは便利です。 でも、私たちは“人の暮らし”を自然の中に置きたいと考えています。
だからこそ、私たちはこう考えます。

  • 換気は機械ではなく、風と素材に任せる
  • 綺麗な空気は、自然の呼吸で整える
  • 健康やメンテナンスのリスクを、最初から減らしておく設計をする


エアコンや薪ストーブなど、必要最低限の「空調システム」で暮らしやすい温度をつくる
暮らしの中で、ふと風の音が聞こえる。 光が移ろい、木の香りが漂う。
そんな自然のリズムの中に、心と体をゆだねる家づくりを、私たちは目指しています。

何のために、誰のために


私たちが「自然とつながる家をつくる」理由。 それは単純で「人のために、いい家をつくりたい」からです。


お引き渡しの時だけでなく、10年後、30年後、50年後に「この家にしてよかった」とずっとずっと、思ってもらえるように。
一生のうちに、堀田建築がたずさわらせてもらったご家族に対して、全力で、まっすぐに向き合いたい。


私たちの姿勢や本気を、見てくれるひとのために。
お客様の暮らしのために、本当に安心して過ごせる家を、これからもつくり続けていきます。

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