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column棟梁の想い

2026/02/16

ローコスト住宅の実態とは?~「安さの理由」に気づける人が、後悔しない家を建てる~

こんにちは!堀田建築のスタッフです。堀田建築の堀田棟梁の想いを熱く語る「棟梁コラム」!

今回は「ローコスト住宅」をテーマに、棟梁に語ってもらいました!

物価上昇、変わらない手取り、「マイホームを建てるなら早い方がいい気がするけどどうしよう?」

そうお悩みの方が多い中、今再び「ローコスト住宅」を販売している会社が増えています。

これまでと違うのは、ハウスメーカーや地域の工務店、そして土地を扱う不動産会社も「ローコスト住宅」の販売を行っており、目にする機会が増えたことです。

しかも「高性能住宅が、月5万円!」「注文住宅で月7万円で叶う!」となったら、今お住まいの賃貸と比べても”飛びつきたくなる”のが人の心理という物ですよね。

でも、、、私たちはこの「ローコスト住宅」に注意をして欲しいと思っています。

「木材の質が違う」とかそういう話ではありません!

暮らしは初めたものはいいものの、後悔してほしくないからこそ、堀田建築で建てなくてもいいので”知って”欲しいことがこのコラムに詰まっています。

最近よく見かける「月5万円の家」、それ本当に大丈夫?

「月々5万円で注文住宅が建てられます」

「頭金0円・ボーナス払いなしでもマイホームが実現!」

こんなキャッチコピー、SNSやチラシ、YouTube広告などで目にしたことがありませんか?

夢のような話に思えるこの“ローコスト住宅”。最近は建て替えや新築を考える方の多くが、こういった「安さ」に惹かれています。

でも、堀田建築としては声を大にして言いたい。

「安さには、理由があります」そしてそれを知らずに契約してしまうと、あとから大きな代償を払うことになるかもしれません。

【1】そもそも、ローコスト住宅ってどんな会社が販売してる?

ローコスト住宅といえば、「安かろう悪かろう?」と思う方もいるかもしれませんが、実際は明確なビジネスモデルとターゲットに基づいて運営されている建築会社が多く存在します。

● ローコスト住宅を手がける主な会社のタイプ:

1. フランチャイズ型

  • 全国で共通の設計図・仕様を使うことで、大量仕入れと設計コスト削減を実現
  • 工場でのプレカットやパネル生産により工期も短縮

2. 地域密着型の工務店(ローコスト特化)

  • 独自ブランドで「1,000万円台の家」を売り出す会社
  • 地元の下請け職人とのつながりを活かして施工費を圧縮
  • 宣伝広告を極力控え、モデルハウスを持たないなど、運営コスト削減で価格に還元
     ※近年はFCに加盟しローコスト住宅の商品を建てる方法もあります

3. セミオーダー型ビルダー

  • 間取りは数パターンから選ぶだけ、素材も限定
  • 標準仕様を絞ることで、設計・施工のブレが少なく高効率

● 安さの裏にある工夫

ローコスト住宅は、単に安い家というよりは「無駄を徹底的に省くことで生まれる価格」です。

この「無駄」の部分が、建築基準法ギリギリだったりしグレーなところで建てられている建物も多くあります。

【2】月5万円の仕組みは“住宅ローン”ではない?

この数字の正体は、多くの場合“ローンの組み方”にあります。

その代表例が 残価設定ローン(残クレ型住宅ローン) です。ローコスト住宅の中には、「残価設定型ローン(残クレ)」を組み合わせた資金計画を提示するケースがあります。

1. そもそも残価設定ローンとは?

もともとは自動車ローンで広まった仕組みです。

通常の住宅ローンは、

借入額 ÷ 35年 = 毎月支払い

というシンプルな構造。

しかし残価設定ローンは違います。

住宅価格 -「将来の残価」= ローン対象額

つまり、最初から住宅価格の一部を“最後に払う金額”として残しておくのです。

2. 具体的な仕組み(数字で見る)

たとえば…

  • 建物価格:2,500万円
  • 残価(30年後の想定価値):800万円

この場合、

2,500万円 − 800万円 = 1,700万円

→ 1,700万円を35年で割る

つまり、毎月の支払いは1,700万円分だけになります。

だから「月5万円台」などが実現するのです。

でも問題は――

最後に残る800万円はどうするの?

選択肢は3つ。

  1. 一括で支払う
  2. 再ローンを組む
  3. 家を売却する

ここが最大のリスクです。

3. 住宅で残価設定ローンが「危険」と言われる理由

① 住宅は車と違い“価値が保証されない”

車はメーカーが「○年後の残価」をある程度保証できます。

でも住宅はどうでしょう?

  • 30年後に本当にその価値が残る保証は?
  • 立地は?
  • 周辺環境は?
  • 建物の劣化は?

残価は“想定”でしかありません。

もし市場価値が下がっていれば、

残価より安くしか売れない

→ 差額を自己負担

という可能性もあります。

② 「一生住む家」のはずが、出口が決まっている

本来、住宅ローンは「完済すれば自分の資産」になります。

でも残価型は違います。

最後に

  • 売る
  • 借り換える
  • 追加で払う

という“出口戦略”が前提。

つまり、

「住み続ける前提のローンではない」

とも言えます。

③ 月々安い=総支払額が安い、ではない

ここは大事。

月々が安いだけで、

  • 総支払額は変わらない
  • むしろ金利条件によっては高くなる

ケースもあります。

数字のマジックで“安く見える”だけなのです。

4. なぜローコスト住宅で使われるのか?

理由は明確です。

✔ 「月々〇万円」という広告が打ちやすい

✔ 心理的ハードルが下がる

✔ 若い世帯が飛びつきやすい

つまり、売りやすい仕組みなのです。

でも売りやすいことと、安全なことは別問題ですよね。

「家」は一生住み続けていく場所であり、空間であり、帰る場所です。

【3】「ローコスト➕高性能住宅」って本当に“高性能”?

チラシやSNSには「ZEH基準の断熱性能」「耐震等級3相当」などの表記がありますが、ここにも落とし穴が。

  • “等級相当”=実際には取得していない可能性あり
  • ZEHは太陽光発電+断熱材セットでも、グレードの低い建材が使われている
  • 性能表示に必要な「中身の見える化」がないまま契約が進む
  • 「基準」や「相当」なので、本当にその仕様になっているのか第三者機関の確認がないため不確か

つまり、「高性能」といっても、数字だけ整っていて、実際の家の中身は伴っていないことがあるということです。

【4】住むご家族にとって忘れてはならないリスク

① コストパフォーマンスが悪い

  • 建材が安価なため、5〜15年でドア・サッシ・壁材・床材などの不具合が頻発。

※都度手直しのための費用がかかる

  • 設備の修理が割高(独自仕様のため)
  • コーキングや外壁屋根材の品質、施工品質の悪さから「雨漏り」のリスクが高い

② 将来的な資産価値の低下

  • 安く建てた家は、中古住宅市場では価格がつかないことが多い
  • 資産として残らない=老後の選択肢が減る

③ 倒産リスク

  • コスト勝負の企業は利益率が低く、経営が不安定になりやすい

大量生産のため、売れなければ全て損になる

  • アフターメンテナンスが消滅し、修繕費用がかさむ恐れ
  • リフォームもどこに頼んだらいいのか、お客様側の手間が増える

また、業者もはじめて入る家のため現状把握から必要

【5】“安くていい”という幻想から抜け出そう

たとえば100円ショップのアイテムは、手軽で便利ですが「長く使う道具」には不向きです。

同じように、「住まい」も価格だけで判断しないで欲しいと思います。

家電や家具は買い替えできますが、家はそうはいきません。

それなのに「建物は安くていい」と考えてしまうのは、実はとてもリスキーな選択です。

高品質の住宅建材は耐久性や安全性、実績がやすい物と異なります。そしてその住宅建材をつかって家を建てるには確かな技術と実績、経験を保つ「職人」の力が必要で、人件費もかかります。

そして確かな企業は、会社を存続し腕のいい職人を雇い続けたいので必ず会社に必要な利益を守っています。

だからこそ、「ローコスト住宅」を販売しているということ、そしてその家の施主であるあなた方も「見た目がよければ」といった理由で、”建物に投資”をしないことも数年後、どうにもできないリスクを抱えてマイホームを持つかもしれないのです。

【6】では、あなたはどこに“安心”を求めますか?

家は30年、50年と住み続ける大切な場所です。

見た目やチラシの「月々〇万円」ではなく、

その家がどんな素材・住宅建材・工法でできていて、誰が建ててくれるのか、現場での検査の方法や、実際の現場に行って見て目を向けてみてください。

堀田建築で建てなくても構いません。

でも、少なくとも「家の中身」を知らずに契約してしまうことだけは、避けてほしい、と私たちは願っています。

【まとめ】

✔ ローコスト住宅は、価格重視の“仕組み”でできている

✔ 残価ローンには将来の不安がつきまとう

✔ 「高性能」には根拠のない表現も多い

✔ 建物の質と会社の継続性は、暮らしの安心そのもの

さて、ここまで読んだあなたは、

そこまでして「安い家」を建てたいと思いますか?

本当に大切なのは、安く建てることではなく、安心して暮らし続けられること

今一度、家づくりにおける「価値」と「中身」を見つめ直してみてください。

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